2008年12月29日月曜日

【キラカフェ】年末年始の案内

Kiraでは、12月30日のカフェを休業にし、来年1月6日から開店します。


あわただしい年の瀬をお過ごしのことと思いますが、どうぞ、よいお正月をお迎えください。


2009年が、よりよい年になりますように。

2008年12月23日火曜日

【キラカフェ】今週のキラカフェ

Kira では、今週も明日、23日火曜夜、10時からカフェを開きます。


ぜひ、カフェにお立ち寄りいただき、 おしゃべりをお楽しみください。


   http://slurl.com/secondlife/BaikUn/247/96/251


バートークでは、ボイス・チャットとテキスト・チャットをあわせた形にしています。
お手持ちのメディアで、ご参加ください。

2008年12月16日火曜日

現象学に関心をもってくれる人たちのために -Piet Hut

現象学に関心を持ってくれる人たちのために
A very brief introduction to phenomenology

科学は実証に根ざした学問です。科学は、実験をよりどころにしています。これを、科学は人の経験をよりどころにしていると言いかえてもいいのですが、では、科学が人の経験として、その経験を形づくる構造にきちんと向き合ってきたか、というと、そうとは言えません。科学が扱うのは、ただ、観測の対象となったもの、客体のみです。

わたしたちの経験は、ふつう3つの部分で構成されています。ある人が、あることを、経験する。この、主体‐客体‐行為の構造は、ことばで表現してみると、わかりやすいですね。わたしは、テーブルを、見る。彼は、ボールを、投げる...。

ところが、科学者が観測したものについて語るとき、彼らが語るのは、観測したものについてのみです。「科学者は」という部分と、「観測した」という部分をはしょって、彼らは、ただ、観測したものについてのみの仔細を記述していきます。

わたしたちは、こういうやり方を「客観的」と呼んでいます。が、実はこれは単に間主観的であるに過ぎません。これはどういうことでしょうか。

ある物についての観測があるとします。その観測結果について多数の科学者が合意したとき、わたしたちは、その物体に関する客観的な知識を得た、という言い方をします。ですが、これは、ほんとうは、ある観測に対してある集合的な合意が得られた、間主観的な合意に至った、という言い方をしたほうがいいのかもしれません。

厳密な意味で、なにかについて客観的知識を得る、というのは不可能なことです。知識は、それがどんなものであれ、すべて、ひとりひとりの人間が持っている個々の知識を比較吟味することによって形作られる、そういうものだからです。

科学がものの構造について研究するのと同じように、現象学も、「主体」の構造について研究しています。現象学の方法も、それぞれの現象学者が、それぞれが行った観察を比較しあうという意味で集合合意的、間主観的かもしれません。そうであるなら、現象学の方法もまた、科学と同じように「客観的」だと言えるかもしれません。客観性を、専門家集団が集まってよし、という合意に至ること、間主観に至ること、そう定義できるなら。

物体について研究する現代科学は、400年の歴史を持っています。現象学は、まだ生まれて間もなく、人の経験に関して、主体‐行為‐客体がどう構成されているのかを研究するための確立された方法論があるわけでもありません。

フッサールは、「判断を一時停止する」やり方のひとつとして、「エポケ」を提唱しました。これは、世界を、それがリアルか、そうでないのか、あるいは、物質やエネルギーの本質は何か、そういった問いをいったん置いておいて、ただ、あるがままに、自分の意識に与えられたものとして理解してみようとする試みです。このフッサールのエポケが、はたして(科学)研究に貢献するものに成長していくのかどうかは、この先の発展を見守るほかありません。
エポケを試してみましょうか?

公園を散歩するなど、ちょっと息抜きをしましょう。まわりを見まわします。最初に、世界は時空にちらばる物質の分布だと考えて見てみましょう。次に、光が構成したものだと考えて世界を見てみましょう(写真家は世界をそういう風に眺めているんでしょうね)。次に、意識に現れる夢のようなものだと捉えてみましょう。最後に、「単なるみかけ」として見てみましょう。なにも意識してはいけませんよ。自分がなにをしているかとか、誰かが見ているかもしれないとか、雑念は一切ふり払うこと!

★現象学のご案内

Kira では、今週も明日、16日火曜夜、10時からカフェを開きます。

前回、Kira 研究所で行われた現象学に関するディベートをご紹介したところ、 参加されたみなさんから、思い思いの知識や、感想、疑問をぶつけていただきました。

すでに現象学をご存知のかたから、まるでご存知ないかたまで、
いろいろな形で関心をしめしていただきました。

そこで、今回は、現象学の入門編の、そのまた序の口として、 現象学とはいったいナニモノ?か、なぜ、今、現象学なのか、 なにをタクランでいる哲学なのか、Pema を交えて、なるべく平たくお話してみましょう。

みんなで食いついていく接点をさぐりながら、 現象学について、Pema と質疑応答をしてみようと思います。

今回は、カフェの入り口の横にある前庭にあつらえたチェアに集いたいと思います。
現象学に関心のあるかたもないかたも、ぜひ、Kira Cafeにご参加ください。

http://slurl.com/secondlife/BaikUn/247/96/251

ディスカッションでは、ボイス・チャットとテキスト・チャットをあわせた形にしています。
お手持ちのメディアで、ご参加ください。

このメールのあと、Pema による「現象学に関心をもってくれる人たちのために
という文書を送信します。カフェの参考にしていただければと思います。

2008年12月11日木曜日

現象学をテーマに質問を募集

今週のKira Cafeでは、今月5日にKira研究所が行った、Pema Pera と Gilles Kuhn
による現象学の討論をもとに、現象学についてふれ、Pema Pera を交えて、お越しいただいた方々に、熱気のこもった質問や、ディスカッションをしていただきました。そこで、Kira Cafeでは、来週もひき続き、現象学というテーマで質疑応答、ディスカッションを催したいと考えています。

今回のカフェが少しとりとめない方向に流れてしまったことを反省し、来週は、現象学の出発点に立ち返って、「現象学」とはそもそも、なにか?どういうアングルで­世界を知ろうとする方法なのか?、そういう基礎のところから、一歩一歩進んで行こうと考えています。

  

2008.12.9 ・16 「現象学」



                「現象学」 1 と 2

12月5日、12日にキラ研究所で行われた「現象学討論会」を紹介し、2回にわたり「現象学」入門編を開いた。現象学の入門編の、そのまた序の口として、現象学とはいったいナニモノ?か、なぜ、今、現象学なのか、なにをタクランでいる哲学なのか、Pema をまじえて質疑応答を行った。

Pema Pera のメッセージ: 現象学の紹介.doc  
「現象学討論会」トランスクリプト: 
Transcript   トランスクリプト和訳版.doc
Q&Aのログはこちら:       現象学1ログ.doc現象学2ログ.doc

2008年12月1日月曜日

キラジャパンへようこそ





キラ研究所は、わたしたちが持っている「現実感」がどのように構成されているのか、その構造に探りを入れようと試みる科学・哲学研究機関です。

もちろん、意識の科学的解明は重要ですが、どうもそれだけでは足りそうにない。そこで、キラでは、「科学的な捉え方からはじめてみよう、だが、ほかにも正しい方法がある、それはなにか」という問いをたて、科学をいわば鳥瞰するような知のありかたでこの探究にあたりたいと考えています(コンテクストの中の科学)。

世の中には、すぐれた知識や伝統が実に多く存在します。その中のひとつに科学を位置づけ、旺盛な好奇心と遊び心をもって、この現実の構造に斬り込んで行きたいと考えています。

「きら」という名称は、Twinkle twinkel little star(きらきらひかる、夜空の星よ)の歌からとられました。

キラジャパンでは、定例的な活動として、毎週火曜日22時から23時まで「キラカフェ」という場所で、誰でも自由に参加できる・予約なども全く必要ない・途中参加&途中退出自由なトークの場を開催しています。

キラカフェは、3D仮想空間「セカンドライフ」内にある施設です。キラジャパン・キラ研究所の活動は、このセカンドライフ内で定例的に行われています。

■キラジャパンに参加するには
http://kirajapan.org/kirajapan/join/kira_japan.html

■セカンドライフの始め方
http://kirajapan.org/kirajapan/join/post_36.html



日本語のワークショップ

お問い合わせ

キラ研究所・キラジャパンへは、こちらのメールアドレスまでお問い合わせ下さい。

・全般に関するお問い合わせ先
 

参加方法・セカンドライフの始め方

キラ研究所・キラジャパンの活動のほとんどは、仮想空間セカンドライフにおいて、アバターを利用して行われています。セカンドライフを使ったことがない方は、無料のユーザー登録とプログラムをダウンロードして、参加してみましょう。

■セカンドライフの準備の仕方

こちらから登録できます。 セカンドライフのアカウントを作成

 アカウント登録後の「コミュニティと開始ロケーションを選択」で、日本語表記の場所(様々な企業がスタート地点を用意しています)を選択すると、それぞれの企業による「セカンドライフの使い方説明」などが受けられます。
 どこも選ばず、公式のリンデン社のスタート地点からはじめる場合は、「いいえ、結構です」を選んでください。



  アカウントの登録・プログラムのダウンロード&インストールが完了したら、プログラムを起動してセカンドライフを始めてみます。スタートすると、「Welcome Area」と呼ばれる広場にあなたのアバターが立っています。
(2008年8月までは、オリエンテーションアイランドという練習のためのステップがありましたが、現在は廃止されています)
上記でスタート地点を選んで「はい、ここから始めます」を押している場合は、そのスタート地点を提供している会社により、案内が違いますが、初心者向けの場所にあなたのアバターが立っていることでしょう。

 まずは、セカンドライフの世界へようこそ。 この世界でキラ研究所は、たくさんの活動をしています。



■キラカフェへの行きかた

 それでは、キラジャパンの活動の中心地「キラカフェ」へ行って見ましょう。
キラカフェは、毎週火曜日22時から、様々なテーマでキラジャパンが活動を行っている拠点です。
毎週の活動内容は、「次回のキラカフェ」を見てください。

http://slurl.com/secondlife/BaikUn/225/97/251

このURLを、ブラウザ(インターネットエクスプローラーや、FireFoxなど、今これを読んでいる状態で)クリックしてみましょう。なんだか地図が出てきて、吹き出しが出ていると思います。

吹き出しの右上にある「Tereport Now」をクリック!! (見つからない場合は、開いた画面をサイズ最大化してください。)

セカンドライフ上で、キラカフェの説明が表示されるので、(セカンドライフ内で開いた画面の)テレポートをおします。

キラカフェに到着です!火曜日22時にお会いしましょう!!

・・・っと、ここで注意。キラカフェ前に出現した際に、キラカフェを背中に背負って、イベント広場が眼前に広がっている場合が多くあります。キラカフェは、木造の建物です。後ろを振り返ってみてください。



■文字チャットの見方・話し方

キラカフェでの活動は、文字によるチャット(会話)と、音声によるチャット(ボイスチャット)にて、行われます。

文字によるチャットは、誰かが文字を入力して発言するたびに、画面下部に表示されるので、分かると思います。発言者から20m以内であれば、文字を受け取れますから、近づいて聞きましょう。

話しかけるときは、画面下部の「周辺チャット」と書かれた右側の入力欄に、話したい言葉を入力します。
自分を中心に半径20mに、文字が届きます。



■ボイスチャットの聞き方・話し方

ボイスチャットは、以下の手順で有効になります。聞こえない人は無効になっていないか、確認しましょう。

・セカンドライフを起動し、ログインします

・上部のメニューから「編集」→「環境設定」を選びます。

・開いた画面の左側のメニューから「ボイスチャット」を選びます。

・右側の上部に「ボイスチャットを有効にする」という項目があるので、先頭にチェックが入っているか確認。
 入っていなければ、チェックを入れましょう。

・下部の「OK]を押して、設定を反映させます。

・半径60m以内のボイスチャットが聞こえてきます。

・話したいときは、画面下部右側の「話す」というボタンを押しながら、マイクで話します(PCにマイクをつけている必要があります)
 「話す」ボタンを押し続けるのが面倒だったら、「話す」の左側にある鍵マークをクリックすると、押しっぱなし状態を維持できます。



■よく分からなかったら・・・

 キラジャパンの運営メンバーに質問してください。
 火曜日22時から23時ごろには、必ず誰かいます。以下の方法でメッセージを投げて、サポートしてもらいましょう。

・セカンドライフを起動して、ログインします

・画面下部「検索」をクリック

・開いた画面の上部「人々」のタブをクリック

・検索欄に、運営スタッフのアバター名を入力。
 ここでは仮に Panda kidd と入力してみましょう。

・似た名前と一緒に、一覧が表示されますから、その中から「Panda Kidd」を選択。
 Panda Kiddのプロフィールが表示されます。

・プロフィールの下部に「インスタント・メッ」と書かれているボタンがあります。
 これは「インスタントメッセージを送る」ためのボタンです。押しましょう。

・文字入力欄が表示されますので、メッセージを送ってみましょう。
 例えば、「キラカフェへの行き方が分かりません」というようなメッセージを送れば、Panda Kiddがオンライン中であれば、すぐに返事がくるでしょう。残念ながらオンラインでは無い場合、留守番電話のようにメッセージは保持され、後ほどあなたに返事が届きます。

 困ったこと、分からないことがあれば、どんどん聞いてみましょう。

 ちなみにPanda Kiddは、毎日夜22時から24時くらいに、オンラインの場合が多いです。その時間前にメッセージを送っていただいていれば、22時から24時くらいに返事が返ってくるでしょう。



■キラカフェでのマナーについて

 活動を円滑にするために、ボイスチャット・文字チャットについてのお願いです。

 講演やイベントごとに、ボイスチャットの使用ルールを決めています。特に、講演やワークショップは、「講演者と司会」のみがボイスチャットによる発言を利用し、他の参加者はボイスチャットを聞きながら、文字チャットで発言する・・・という参加形態をとっている場合が多くあります。
 これは、講演者の声を聞きやすくするためです。ご了承ください。

 また、講演やワークショップを開催中、20m以内で関係ない話(ボイスチャット・文字チャット)をされている場合、活動の妨げになっている場合、移動やIM(インスタントメッセージ、特定の人同士で周囲に言葉を漏らさずに会話できる)での会話をお願いする場合があります。

 キラ研究所の土地は広大ですので、イベント活動中の私語などは、離れて行いましょう。